土木工事でいうところの基礎工事 これはどんな工事になるの？

土木工事として行われる基礎工事は、建物の土台となる部分にあたります。

土木工事を請け負う業者によって土台となる部分が作られるのですが、これは一軒家を建てる施工にもしっかり行われる作業です。

なので、家づくりを検討しているなら、是非、情報収集のひとつとして活用してみてください。

 

土木工事においての基礎工事

内容としては、建物の土台となる部分に配筋工事を行い、そのあとにコンクリートの打設工事を行います。

この土木工事によって建物の土台が完成し、その土台の上に建物を建築できることになります。土木工事における基礎工事には、いくつか施工方法があります。

 

ベタ基礎

基礎部分の全面をコンクリートで覆う土木工事の基本内容。

 

布基礎

建物の外周部分や間仕切りとなる壁、柱の入る部分を中心に支える方法。

 

独立基礎

柱の下だけに基礎をつくって建物全体を点で支える方法。

上記二つと違い、独立基礎が行われる場面は限定されています。

 

たとえば、傾斜地に一戸建てを立てる場合、デッキ工事、大型の建物の工事に用いられます。

通常の一戸建て住宅には用いられる可能性が低い工法です。

 

その他

土木工事では建物の土台を作るだけでなく、建物を建てる前の土地を掘削したり、土留めしたり、整地したりする工事（造成）もあります。

 

これらも土木工事のひとつです。

では、土木工事における基礎工事についてもう少しだけ詳しく見ていきましょう。

 

ベタ基礎

建物の基礎部分全体をコンクリートにして、補強をする工事です。

基礎の立ち上がり部分と建物の土台になる地面も鉄筋とコンクリートで覆う工事です。

 

全体を覆いつくすので、建物の重さが分散されて強度が高まるので、多くの一戸建て住宅での土木工事はこのベタ基礎が採用されています。

耐震性を高めたいならベタ基礎がおすすめです。

 

布基礎

一見、ベタ基礎と同様、鉄筋とコンクリートで覆っているイメージですが、実際は立ち上がっている部分だけが覆われています。

面で支えるのに比べると支柱にかかる荷重が大きく、強度も低くなってしまいます。

 

これだけ見ると土木工事ではベタ基礎がおすすめです。

しかし、場合によっては布基礎を選ぶべきケースもあります。

 

布基礎がおすすめの場合

材料費も手間もかかるベタ基礎、費用が高くなってしまいます。

全体ではない施工なので、コストにこだわるのであれば、布基礎をおすすめします。

 

また、寒冷地では地面が凍結しやすくなります。ベタ基礎は建物の下にコンクリートを入れるため、土木工事でいう掘り下げ工事を行います。

凍結によりコストがかかるので、地域や時期によっては布基礎がおすすめです。

 

では反対にベタ基礎がおすすめとなるケースもチェックしましょう。

それは、先にあげたように耐震性能を高めたい場合です。どうしても家づくりはコストがかかります。

 

土地探しにおいてもリーズナブルな土地を探したい方も多いでしょう。

地震が発生した地域の場合には、その不安要素から土地が売れない問題も懸念材料です。

 

そのため、売却価格が安くなっています。そうした土地を購入した場合には、たとえ地盤調査で問題なしでも耐震性能の高いベタ基礎を採用するのがいいでしょう。

また、全体をコンクリートで覆うので、シロアリが心配になる湿度が高い地域にもおすすめできます。

 

まとめ

土木工事は決して目立つ施工ではありません。

しかし、基礎工事をしっかり行うことで、万が一、自然災害が起こった場合にも被害が最小限で抑えられます。

必要な施工だからこそ、実績豊富な土木工事業者に相談もしましょう。しっかり施工相談に乗ってくれます。