“床付けは支持地盤の確定や後工程の要となる重要な作業”
土木工事における床付けは、地盤面を水平に保つための重要な作業です。
それが後工程の負荷軽減やコスト削減にもつながるので、担当係員が張り付いて管理するものです。
支持地盤面の確定では積載試験を実施し、地耐力が確認されます。
その中で床付け面に乱れがあれば、基準地盤と同等の強度を持たせる施策がなされます。
当記事では根切りから床付けまでの流れとポイントを解説します。
【床付けまでの流れ】
地盤面を床付けするには、先ずは土木工事の根切りから始まります。
地盤を掘るには大型の掘削重機が用いられますが、床付け面に近づくに従って小型重機に移行し、
最終的には手掘りとなります。
特に支持地盤確定の場合は、床付けは正確かつ平滑に仕上げるのがポイントです。
構造物の床付け面は砕石及び捨てコンクリートの厚さを見込んで決定されます。
ベタ基礎では床付け面がそのまま支持地盤となるので、安定した水平面にすることが重要となるわけです。
土木工事や根切りを進めるには、山留めを施すのが基本です。
土木工事の床付け面が浅い場合は、根切りと山留めが前後することもあります。
床付け面が深い場合は、土木工事の根切りを進めながら、同時に山留めを施すという流れです。
建設工事で使われる山留め工事には、主に親杭・横矢板工法とシートパイル工法があります。
前者は親杭にH型鋼等が用いられ、その間に矢板がはめ込まれます。
後者は軟弱地盤に対応した工法で、コの字型の鉄板をかみ合わせるように埋め込みます。
軟弱地盤の場合は、掘削壁面に安定液を混ぜるSMW工法なども導入されます。
【床付けの重要性】
土木工事の床付け作業で肝心なのは、決められたレベルに仕上げることです。
床付けレベルの誤差が想定以上となると、構造物全体の高さに影響を及ぼします。
杭基礎の場合も床付け面には相当な重量がかかるので、沈下対策としての正確なレベル出しが求められます。
構造物の沈下は壁や柱のクラックの要因になり、最悪の場合は傾きを誘発します。
床付け完了後は床付け検査が行われるので、地盤を荒らさないように管理することも大事です。
しかし、注意しても床付け面を荒らしてしまうこともあります。
その場合は、元の地盤と同レベルまで転圧を行わなければなりません。
因みに転圧とは、ランマーやローラーなどを用いて、地盤を締め固める作業のことです。
土の密度を高めることで、強度や安定性が増します。
床付け作業ではロードローラーなどは使えないので、主にランマーを用いて転圧します。
ランマーは小型機械で自重はそれほどありませんが、振動による転圧効果は高いものがあります。
床付けが済んだら改めて転圧が施され、砕石が敷かれるという流れです。
土木工事や躯体工事などではその後に捨てコンクリートが打設され、鉄筋工事などに移行するのが一般的です。
【床付けの後工程】
土木工事における床付けの後は、捨てコンクリート(捨てコン)が施工されます。
その主な目的は「墨出し」で、鉄筋工事や型枠工事のための通り芯をつける作業となります。
また、捨てコンクリートを打つことで、作業箇所の安定化が図れます。
それにより作業性が高まると共に、構造物自体の品質も確保できるものです。
捨てコン自体は建物の強度に影響しませんが、施工性との関係性には強いものがあると言えます。
土木工事などの捨てコンに使われるコンクリートは「無筋コンクリート」で、
通常のコンクリートより強度が高いのが特徴です。
【まとめ】
今回は、土木工事の床付けの流れとポイントを紹介しました。
床付けは単に地盤をならすだけでなく、高い精度で水平にすることが大切だと分かりました。
床付けは基礎地盤を確定するだけでなく、後工程の要を握る大事な要素だと言えます。
何事も最初が肝心であり、床付けが適切に行われれば、躯体工事に入ってからも良い流れが続くと期待できます。
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