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土木工事にも木材を使うの?その用途についてそれぞれ解説

土木工事といえば、さまざまな重機を使い、コンクリートやアスファルトを利用する工事というイメージがあります。

しかし、土木工事は、耐久性の高いコンクリート以外にも木材を利用することが少なくありません。

 

今回は、土木工事のどのような場面で木材が利用されるのか紹介していきましょう。

 

そもそも土木工事とは?

意外に知られていないのが土木工事とはどんな工事かということです。

一言でいえば、建物を建てる以外のすべての工事を指します。

例えば、公共の施設である公園建設や産業に必要な道路工事、ダムや河川の改修、橋の建設です。

 

建物であっても土台を作る部分である基礎工事は土木工事に含まれます。

このように土木工事といっても様々な工事を指すため、木材を使うシーンはそれだけ可能性があることがわかるのではないでしょうか。

 

土木工事で木材はどのように利用されているの?

土木工事で木材を利用する方法は、型枠工事、土木工事の外観部分、ダム、道路といった用途で利用されています。

型枠工事では、古くから型枠を構成する部材として多くの板が利用されています。

 

ただ、建物に利用するのではなく同じサイズの合板を多数用意して活用するといった運用が行われています。

こういった利用が土木工事におけるもっとも一般的な利用方法であり、イメージされることが多いのではないでしょうか。

 

さらに近年は、この用途以外にも冒頭のような用途で利用されることが多くなりました。

まず、土木工事の外観部分に利用されることが増えていきました。

 

例えば、橋梁の欄干の一部を木材にしたり、風雨に曝される部材や木口面は銅板で覆うことによって橋そのものを木材で作る試みも行われています。

 

強度や腐敗の面から、明治期以降はほとんど整備、利用されることがなくなった木製の橋ですが、様々な工夫によってリバイバルの動きが出てきています。

 

公共事業の選択肢の一つとして、橋梁建設のメニューに並ぶようになりました。

ダムにも利用される動きもあります。

 

山地や渓流で浸食を防ぐ目的で建設される治山目的のダムに利用されることが多くなっているのです。

木材を利用する木製ダムは、コンクリートダムのような強固さを求めないものの、土砂の移動を防ぎたいといった目的で利用されることが少なくありません。

 

もちろん、木製ダム単独では十分な強固さがないため、複数のダムを建設することで対応しています。

道路の木材利用も試みとして行われています。

 

以前からガードレール部分で多く利用されるようになっており、レール部分を木材にすることで木材を利用することが可能になりました。

 

主に山間部で利用されることが多く、林道やその周辺道路で多数の採用実績があります。

このほか、地盤工事で用いる杭の部分を木材にするといった動きも見られます。

 

杭を木材にすると腐敗するイメージがありますが、地下水位以下に埋めてしまうことで腐敗しない性質があります。

 

土木工事を木材で行うメリット

最後に土木工事を木材で行うメリットについて解説します。

それは、間伐材の利用促進、化石燃料の削減、自然保護、景観保全、林業の発展といった点です。

 

現在抱える多くの問題に対して貢献度の高い素材が木材です。

土木工事で利用する機会も今後増えていくことでしょう。

 

まとめ

土木工事は、非常に幅広い工事を指します。

そのため、木材を利用するシーンは数多くあります。

 

かつては、そのほとんどがコンクリートや樹脂、金属といった素材でしたが、現在は様々な試みによって土木工事にも木材を利用されるようになりました。

身近なところでも意外な場所で木材を利用した土木工事を目にすることができ、そのシーンは今後増えていくでしょう。

 

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